簡単に人的資産(将来生み出す資産)を計算しよう【増やす方法も解説】

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こんにちはMitchです。できるだけ死ぬまで働き続けたいと思っています。

以前、知人が交通事故に遭い、半身不随になり、十分に働けなくなっていました。
とても残念な事件で、その後はリハビリしつつ、保険会社との賠償金支払に関する交渉があり、さらに大変な状況に陥っていました。

彼はこの事故のために働くことができなくなり、今後働いて得られたであろう未来の収入(「逸失利益」)の賠償を受けていました。

今回はこの逸失利益について着目し、自分が将来生み出す資産を計算してみます。

この投稿を読むとわかること
・金融資産と人的資産の考え方
・ライプニッツ係数とは何か
・人的資産を増やすために何をすべきか

目次

金融資産と人的資産

我々が保有している資産は大きく

  • 金融資産
  • 人的資産

に分けることができます。

金融資産とは、株式投資などを通じて保有する資産をいいます。
人的資産とは、その人自身がこれから稼ぐ力のことをいいます。

この金融資産と人的資産の合計が、その人が保有している資産の合計と考えられます。
金融資産の合計額の計算方法は簡単ですので説明は割愛します。

人的資産の計算方法

人的資産は、上記のとおり、その人自身がこれから稼ぐ力のことです。
その計算方法は、

人的資産 = 将来想定される毎年の収入 × ライプニッツ係数

となります。

ここでは変数が2つあります。

1つ目は「将来想定される毎年の年収」です。定年までの金額です。
こればかりは将来のことですので、現時点では分かりません。
現在の年収や、現在の収入に少し足した金額を平均年収として計算してみて下さい。

2つ目は「ライプニッツ係数」です。
ライプニッツ係数は、本来は冒頭で説明したような交通事故などで働けなくなった場合の逸失利益(将来得られたであろう利益)がどの程度なのかを計算する際の係数です。
ただ、もちろん働ける場合の定年までの人的資産を試算する際にも使えます。
ライプニッツ係数を国土交通省の「就労可能年数とライプニッツ係数表」から引用してきました。

(引用元: 国土交通省のウェブサイト)

さて、それでは具体例として、将来想定される毎年の年収500万円で30歳の方の人的資産を見てみましょう。
30歳の方は、一般的には就労可能年数が37年であるとされ、ライプニッツ係数は、22.167ですので、

人的資産 = 5,000,000 × 22.167 = 110,835,000

1億1083万5000円、ということになりました。

人的資産を増やすには

人的資産の計算は

人的資産 = 将来想定される毎年の収入 × ライプニッツ係数

であり、変数は「将来想定される毎年の収入」と「ライプニッツ係数」であると説明しました。

それでは、人的資産を増やす方法は無いのでしょうか。

自己投資

上記のとおり、「将来想定される毎年の収入」は、文字通り将来のことですので、確実には分かりません。
これを増やす方法があります。
それは「自己投資」です。
新しいスキルの習得、転職先にとって魅力的な経験の蓄積など、自己投資を通じて将来の年収を増やすことは可能です。

健康で長く働く

「ライプニッツ係数」については、決まった係数ですのでこれを変えることはできませんが、この係数は、年齢と就労可能年数のどちらかで計算されます。

つまり、就労可能年数を多くすれば良いのです。

そのためにはどうすればいいか?
やはり、健康に配慮し、働ける年数を長くする、ということに尽きると考えます。

まとめ

人的資産とはなにか、人的資産の計算方法、そして、人的資産を増やすためにはどうすればいいか、という点について説明してきました。

人的資産を増やすためには、ありきたりかもしれませんが、

  • 自己投資を続ける
  • 健康に配慮する

ということになると考えます。

私自身もこの2点に留意し、人的資産を増やしていこうと思っています。

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