こんにちはMitchです。名前が変わる前の大学入試センター試験を20年以上前に受験しました。
本稿を書き進めている2021年1月17日は、2021年の大学入試共通テストの開催日2日目です。センター試験から制度が変更となり初めてのテストです。
昨日1月16日に英語のテストが開催されています。
現時点では問題は公表されていないようですが、リスニングの音声とスクリプトが公表されています。
また、配点を見ると、リーディングとリスニングの配点が各100点で、1対1の比率になっています。私がセンター試験を受けていた頃に比べると驚くべき変化です。
令和3年度 共通テスト(1月16日・17日)の正解
大学入試共通テストを踏まえ、今後どんなことがありうるのか、考えてみます。
・日本の英語学習傾向の変化
・高校受験・中学受験の傾向の変化予測
目次
大学入試共通テスト英語配点から見えること
センター試験では、英語の配点は筆記200点、リスニング50点の計250点でしたので、筆記とリスニングの配点比率は4対1でした。
大学入試共通テストでは、英語の配点は、リーディングとリスニング各100点の計200点に変更され、リーディングとリスニングの配点比率は、上記のとおり1対1になりました(分野の名称も筆記からリスニングに変わったみたいです)。
さて、この変化から何が読み取れるか、ですが、試験の専門家ではないので掘り下げが甘いかもしれないとは思うものの、以下で段階を分けて考えてみます。
先に書きますが、小学生の子供を持つ親からすると、中学入試への影響が気になるところです。
大学入試共通テストの今後の動向予測
英語学習の要素は大きくリーディング、リスニング、スピーキングそしてライティングに分かれます。
非常に多くの受験生が受験する大学入試共通テストの性格からすると、その重要性は理解されつつも、スピーキングとライティングが導入されることはないはずです。
一方で、リーディング偏重でやってきた日本の英語学習の弊害が長く指摘され、今回リーディングとリスニングの配点比率が1対1となった今、この比率が変わることはないはずです。
(リスニングの方が配点比率が上がることもないはずです。)
高校入試の今後の動向予測
各私立高校や各都道府県で英語のリーディングとリスニングの配点は異なるのではないかと思いますが、配点は従来のセンター試験に沿って、リーディングとリスニングが4対1程度なのではないかと推測します。都立高校の入試問題も同様のようです。
大学入試センター試験の配点から大学入試共通テストへの変更を踏まえ、高校入試もリスニングの配点が上がるのではないかと見込んでいます。
高校の英語学習は、大学入試の準備の位置付けもあるため、大学入試でリスニングが重視されるなら高校での英語学習も必然的にリスニングの比重が高まると予測できます。
中学入試の今後の動向予測
帰国生でない限り、これまでは中学入試で英語が課される学校はほとんどなかったはずです。
しかし、日本人の英語に対する危機感から(小学校における英語教育の現状と課題)、2020年から小学校の英語が必修化されています。
- そのレベルの指標として有名大学合格者数というものが厳然としてあること
- いずれ受験する大学入試で英語があること
- 上記のとおり大学入試で英語の分野のなかでもリスニングが重視され始めたこと
を踏まえると、私立中高一貫校としては、
「中学入試の段階で英語ができる学生、さらにはリスニングもできる学生を取ってしまおう。」
と考えるのが素直です。
そこで、数年以内に中学入試に英語が導入され、さらには同時にリスニングも導入される可能性が高いのではないかと見込まれます。
英語が導入されることを見込んで今何をすべきか?
それでは、英語が中学入試に導入される可能性を踏まえて、今後どうやって対策を立てるか、という点ですが、今のところは不透明な部分が多すぎます。
ひとまずは、小学校の授業をきちんとこなす、普段から子供には英語に興味を持ってもらうように配慮する、といった程度で十分なのではないかと考えています。
まとめ
来年中学生になる子供がいるため、どうしても気になってしまったので中学受験まで掘り下げて議論してみました。
いずれ日本人が海外に飛び出していくことを考えれば、小学生から英語学習が始まることはとても良いことだと考えています。
そのために英語の試験が中学受験に導入されることや、リーディングだけでなくリスニングも実施されることは、個人的には歓迎されることであるように感じています(ただでさえ学習量が多い受験生の負担が増えることに懸念はありますが…)。
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