「マネー・ショート」から学ぶ事実確認・一次情報確認の大切さ

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さて、これ以降はネタバレも含めつつ、この映画を通じて学べることを考えていきます。

この投稿を読むとわかること
・意思決定をする際に裏取り(事実や一次情報の確認)をすることが決定的に大切であること

目次

マネー・ショート 華麗なる大逆転

「マネー・ショート 華麗なる大逆転」は、サブプライム住宅ローン危機前後の投資銀行やヘッジファンドの活動を描いたものです。

住宅市場が活況を呈し、住宅ローンに関連する金融商品に湧く金融業界の中で、事実を丁寧に確認した人たちが住宅ローンの支払に関する問題点に気付きます

そこで、彼らは、住宅ローンが不履行となった場合の保険を購入し(要するに活況を呈する住宅ローン債券市場に対する「空売り」を仕掛け)、案の定サブプライム危機が発生して大儲けをする、というストーリーです。

クリスチャン・ベールやブラッド・ピットなどの有名俳優が出演し、ブラッド・ピット自身が製作にも関わっています。

  • MBS (Mortgage Backed Securities、不動産担保証券)
  • CDO (Collateralized Debt Obligation、債務担保証券)
  • CDS (Credit Default Swap、クレジット・デフォルト・スワップ、金融派生商品の1つ)

といった金融商品に関する用語が出てきますが、これらを、例を使ってセレーナ・ゴメスに説明させるシーンに切り替わったりするなど、金融商品に関する用語に明るくない人でも楽しめます。

また、各シーンの切り替わりもとても上手く、それぞれのキャストが観ていて、日本ではあまり話題にはならなかったかもしれませんが、私が最も好きな映画の1つで、名作の1つだと思っています。

この映画での最も大きな学びは、上記の「事実を丁寧に確認した人たちが住宅ローンの支払に関する問題点に気付きます」という点でした。

以下で説明していきます。

事実確認・一次情報確認の大切さ

クリスチャン・ベールが演じるマイケル・バーリは、劇中、上記の不動産担保証券を構成する住宅ローンの支払状況をしらみつぶしに確認し、不動産担保証券の問題点に気付きます。
劇中でも、この証券についてのアドバイスをした弁護士ですら確認していないものを本当に確認したのか?と驚かれるシーンが出てきます。

また、スティーヴ・カレルが演じるマーク・バウムが率いるヘッジファンドのチームはニューヨークからマイアミに出張し、実際に団地を訪問して住宅ローン契約の成立状況や住宅ローンの支払状況を聞き込みし、同じく不動産担保証券と債務担保証券の問題点に気付きます。

彼らは、方法こそ違うものの、

事実や一次情報を丁寧に確認する

という姿勢に違いはありません。

事実を確認し、一次情報を丁寧に当たったからこそ、彼らは住宅ローン市場の本当の姿に気付けたのです。

マイケル・バーリは、その後投資銀行でクレジット・デフォルト・スワップを購入したいと申し出て、住宅ローン関連金融商品の活況に浮かれている行員に笑いものにされます。

住宅ローン関連金融商品の活況の中で、実際の商品を構成している住宅ローンの支払状況について行員が全く確認していない様子が、主人公との大きな対比として描かれています。

事実や一次情報を確認しよう!

映画の内容を踏まえて、我々ができること、やるべきことは、

事実や一次情報を丁寧に確認する

ということではないかと考えています。

私も、正直に言えば、twitterで人気のあるツイートをなんとなくリツイートしてしまったり、人から聞いた話をそのまま別の人に話してしまったりすることがあります。

さすがに投資の場面で、例えば決算全く見ないで投資するといったことはしないですが、会社の財務など基本情報を確認せずに株式投資をしたりする人はそれなりにいらっしゃるのではないかと推測しています。

最初から常に事実や一次情報を丁寧に確認するということは難しいかもしれません。
ただ、意識の中では「ちゃんと確認するぞ。」という意識を持っていれば、実は間違っている多数の勢力に流されたりする、という事態を避けることができるかもしれませんし、なんとなく投資をしてしまって損をしてしまう、という事態を避けることができるかもしれません。

この映画を通じて、是非みんなで考え、留意していければいいなと思っています。

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