会社員の現実的な株取引の方法

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こんにちはMitchです。組織内で働いており、毎日何度も株価を確認するというのは無理な状況で、デイトレードは全くしていません。

この記事を投稿する2021年2月13日(土)、「トイレ休憩で株してたら月収50万円になった件」(著者: 林僚さん)という本を読みました。

本の内容は概ね以下のとおりです。

  • 毎日14時30分から15時までは株取引のゴールデンタイム
  • 配当や優待を狙った投資は勧めない
  • 東証1部の大型株でトレード
  • 日経新聞や四季報を読んでも結果が出るわけではない
  • 空売りをうまく使おう
  • チャート分析(テクニカル分析)を使って取引をしよう

著者の体験談に基づいた本です。
デイトレードとまではいわないと思いますが、毎日14時半から15時までは個別株の取引をすることを勧めています。

テクニカル分析についてはとても

本を読んでみて、テクニカル分析の手法などとても勉強になるところも多くありました。
一方で、

この方法、会社員にとって現実的なのだろうか…?

との疑問がわきましたので、本稿ではこの点について考えていきながら、お勧めの株取引の方法についても考えてみます。

この投稿を読むとわかること
・会社員の株取引のあり方
・会社員のお勧めの株取引の方法

目次

会社員が日中に株取引するのは無理

結論から言えば、

会社員が勤務時間中の30分を使って毎日株取引をするのは現実的でないし、実際の株取引の方法も現実的でないのではないか

と考えています。

問題点は2つです。

  1. 会社員が勤務中に毎日30分株取引ができるのか?
  2. 決算を確認しない、テクニカル分析中心の株取引でうまくいくものなのか?

以下で分けて考えていきます。

勤務中の毎日30分の株取引

本の筆者が続けていた、14時半から15時の時間帯(筆者が言う「ゴールデンタイム」)といえば、多くの方が仕事でバタバタしている時間帯だと思います。
この時間帯で毎日仕事を抜ける、というのは普通は無理で、普通の会社員にとって、筆者が実施してきた投資方法は現実的ではないのではないか、と感じています。

ただ、もしこうした取引ができるような環境にある会社員の方がいらっしゃれば、それはとても恵まれた環境にあると思いますので、その環境を最大限活用すべきです。

テクニカル分析中心の株取引

本の筆者は、

  • 日経新聞や四季報を読んでも結果が出るわけではない
  • 決算書を読み込むこと、マーケットの情報収集することはあまり必要ない
  • 「ローソク足」と「移動平均線」の分析(要するにテクニカル分析)を通じた株取引を勧める

と説明しています。

これは前項の株取引の方法とも関連しますが、テクニカル分析を通じた株取引は、毎日株取引がある程度自由にできることを想定したものである、と考えています。
このため、多くの会社員が毎日株取引が自由にできないことを前提にすると、テクニカル分析を中心にした株取引は、こちらも現実的でないように思います。

おすすめの株取引の方法

毎日市場が開いている間に時間をとって取引ができないとすれば、そして、会社員でも株取引をやりたいとしたら、どのような株取引がお勧めなのでしょうか。

それはやはり、

決算を丁寧に確認する、腰を据えた株取引

ということになるでしょうし、この投資方法がやっぱり王道なのではないか、と感じます。

チャートを見ながら毎日売ったり買ったりするとなると、仕事の都合でできなかったということがもしあれば、結果のみならず、その取引の有無だけで心理的にも影響が出てしまうのではないかと思われます。

こういう取引ではなく、多少取引が入るのが遅れたとしても、きちんと決算を確認して株価が上がっているのを確認して取引に入る、という方法で十分利益を出すことは可能だと考えています。

決算で注目するべき点については、過去の投稿「米国個別株投資において注目する決算の項目【EPSとRevenue】」や「営業キャッシュフローマージンって何?【15%以上がオススメ】」も参考にしてみて下さい。

参考 – 空売り(ショート)について

最後に参考として追加します。

この本の著者は、空売り(ショート)の仕組みを説明しつつ、空売りをうまく使うことを進めています。
併せてショートの問題点(損失が理論上無限になること)についても言及しています。

ショートに関連するものとして、2021年1月末、Gamestop(GME)株をショートしていたヘッジファンドがロビンフッダーが集中して株価を挙げたために大打撃を受けたという事件がありました。

通常の売買(ロング)に比べると、ショートは借株料を支払う時点で更に良いパフォーマンスが求められます。
全体的に相場が下落局面にあるなら、全体平均より落ち込んでいる会社を探すのはそれほど難しいことではないのかもしれません。
しかし、本記事を執筆している2021年2月時点ではコロナ禍の中でも各国株価は上昇傾向にあり、その中で落込みが予想される株式を探すのはなかなか簡単ではありません。

ということで、ショートについて時間をかけるより、普通にロングのために時間を使った方がいいのでは、というのが私の考えです。

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