米国個別株投資において注目する決算の項目【EPSとRevenue】

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こんにちはMitchです。最近よく着るジャケットはユニクロの値下げ品です(やはりユニクロはコスパがいい)。

本記事を投稿する2021年2月4日、下記のツイートをしました。

Canada Gooseは同日決算発表をしました。予想よりいい結果でした。
Canada Goose Reports Results for Third Quarter Fiscal 2021
このため、ニューヨーク証券取引所が開場する前のプレマーケットではCanada Gooseの株価は爆騰しています。

前日終値が35.17ドルだったのが、プレマーケットで約2割値上がりして41.75ドルとなっています。

そこで、本記事では、決算のどの部分に着目すべきか、という点について説明します。

この投稿を読むとわかること
・投資する/しようと思っている会社の決算前後で何が株価の変動要素となるのか
・決算前後ですべきこと

目次

個別株投資において決算前後で何が株価の変動原因になりうるのか?

これは米国株だけではないのですが、決算の前後での株価の変動原因として大きいものは、

アナリスト予想と実際の決算の差

です。

まず、「アナリスト予想」とは何なのか?と思われる方もいらっしゃるかと思いますので簡単に説明しますと、企業業績予想を研究する機関などが、各社の決算前に業績を予想します。これが「アナリスト予想」といわれるもので、日本だと平均値をとるということで「コンセンサス予想」という言葉もよく使われます。

アナリスト予想より実際の決算が良ければ、良いサプライズということで株価が上昇します。
一方で、アナリスト予想より実際の決算が悪ければ、悪いサプライズということで株価が下がります。

上のCanada Gooseの例では、アナリスト予想より実際の決算が良かったため、株価が急上昇した、というわけです。

アナリスト予想と実際の決算をどのように比較するのか

これは、端的に「EPS」(Earning Per Share、1株当たり利益)と「Revenue」です。

アナリスト予想で他の要素が出てくる可能性がありますが、得られる情報もこの2つがメインですので、この2つで大丈夫です。

それではこの2つをどのように比較したらいいのでしょうか。

アナリスト予想

先ほどCanada Gooseの例を出しましたので、同じく同社の決算を見てみましょう。
確認するのは米国版Yahoo! Financeです。

Canada Goose Holdings Inc. (GOOS)

一番左が「Summary」から始まるタブの中の右から4番目に「Analysis」という項目があります。

こちらをクリックします。

すると「Earnings Estimate」と「Revenue Estimate」の情報が出てきます。
このうちで確認すべきは「Earnings Estimate」の「Avg. Estimate」と「Revenue Estimate」の「Avg. Estimate」です。

この2つの項目で確認したい年度や四半期を見てみます。Canada Gooseはカナダ本拠ということもあり、トロントに上場している株式(GOOS TO)の方がアナリスト予想の数も多く、情報もアップデートされています。
ニューヨーク証券取引所のアナリスト予想の項目は上記のとおりアップデートされてません。

実際の決算

実際の決算は「Analysis」のタブの隣にある「Financials」のうち、以下を確認します。

このうち、先ほどのアナリスト予想と比較するのは「Total Revenue」と「EPS」で、「EPS」に「Basic EPS」(基本的株式)と「Dilued EPS」(完全希釈株式)の2つがあるなら、全ての要素が取り込まれた「Dilued EPS」で比較します。

決算前にすべきこと

決算前には、EPSとRevenueのアナリスト予想を記録します。
Yahoo! Financeのアナリスト予想欄は決算が終わると過去の情報ということで消えてしまうので、決算前には記録しておく必要があります。

四半期ごとにメモして比較すれば、アナリスト予想と実際の決算の比較がどうなったのか、その結果株価がどのように変化したのか、という点が分かるようになります。

まとめ

上記のとおり、株式投資については、本当は会計についての知識は必要なのだろうとは思いますが、実際には会計についての細かい知識が必要というわけではなく、

予想と結果の差の確認

という作業で十分です。

是非1社気になった企業を取り上げてみていただいて、アナリスト予想と実際の決算の差について確認してみて下さい。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

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